25 棒 振
      

  春、秋の狂言公演の最終日の、最後の演目が、この狂言である。この棒振で恒例の
言は終止符をうつことになる。壬生狂言は仮面劇であるが、この棒振だけは覆面と
熊をするだけで仮面はつけず、囃子もかねだけで、太鼓と笛は入らない。 また、
この
棒振と湯立だけは、はやし言葉がはいる。
  大念佛講全員が素面で舞台に並んで扇子を持ち、かねに合せて「チョウ、ハ、サッ
サイ」と棒振をはやす。この棒振は一つの儀式であって筋書きというものはない。
 こ
の棒振によって厄が払われ、悪病にかからないと信じられていた。