11 節 分
 

  節分とは、本来、季節の分かれ目という意味で一年に四回もあるが、一般にいう
分の日とは2月の立春の前日をいう。この日の夜、鬼が嫌うという豆を「福は内、
は外」と唱えながらまいて、鬼を追い払うという習慣がある。
  毎年2月の壬生寺節分会は、寺の最大行事で、十数万人もの参詣人で賑わうが、
の壬生狂言の『節分』を節分会に繰返し上演して、参詣人の厄除招福を祈願して
いる。

  この狂言は「鬼 (病気、災厄や貧困など様々な不幸)を招く甘い誘惑に負けずに、
マメ(まじめに、こつこつ)に働くことによってこそ、福徳は得られるものである」
ことを教えた狂言で、後家が鬼を追っ払った後は、鬼の小槌や着物も消え失せ、後家
はそれが危険な誘惑であったと悟るのである。